臨時レポート

英国の憂鬱

2017年11月10日

英国に関連する経済統計から、EU離脱に向かう英国の消費者・投資家心理を探ります。

逆転する英国とユーロ圏の消費者心理

英国では消費者心理が悪化する傾向にある一方、ユーロ圏では消費者心理に明るさが戻り始めており、消費者信頼感指数は2017年初から上昇基調にあります(下図参照)。昨年のEU離脱を巡る英国での国民投票直後、英国では消費者信頼感指数が急降下する一方、ユーロ圏では消費者信頼感指数に大きな変化は見られず、今年に入り英国とユーロ圏の消費者心理は更に乖離する傾向にあります。
ユーロ圏のマクロ経済指標が順調な景気回復を示しつつ、物価水準はインフレ目標を下回る水準で推移する中、10月のユーロ圏消費者信頼感指数は16年ぶりの高水準を記録しました。ユーロ圏では、欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和縮小の方針を示したばかりであり、政策金利の引き上げという段階にはまだ至っていない状況です。
一方、英国では、11月2日に利上げに踏み切りました。第3四半期のGDP(国内総生産)成長率が市場予想を上回り、インフレ率が3%程度で推移していることから、11月2日の金融政策委員会(MPC)で政策金利の引き上げを決定しました。

(出所)ブルームバーグ、直近値は201710

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