投資環境レポート

2017年のゴルディロックスから2018年はリフレーションの年に

シュローダー・ライブ*では、欧州ハイイールド債券のファンド・マネジャーで、“シュローダー・インカム・ボンド”の運用にも携わるマイケル・スコットとチーフエコノミストのキース・ウェイドをパネリストとして、リフレーション**、コモディティ価格、また、現在の市場環境下で注目すべき投資機会等について討論を行いました。

2018年02月02日

2018年の世界経済

キース・ウェイドは、2018年の世界経済見通しは明るく、インフレは上昇基調になると予想しています。

ウェイド:「11月に世界経済成長見通しを上方修正しましたが、現在見通しを立て直すとすれば、さらに上方修正するでしょう。特に欧州では、ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が過去最高水準に到達しているほか、企業景況感の改善や設備投資の拡大など経済は非常に活発な状況です。一方、米国ではインフレ率上昇の兆しが見え始めています。」

2018年は、ゴルディロックス(適温相場)と言われた2017年とは違った年になるとキース・ウェイドは考えています。

ウェイド:「安定した経済成長の中でインフレが比較的抑制されていた2017年のいわゆるゴルディロックス経済とは異なり、2018年はリフレーションの年と特徴づけられることになるでしょう。コモディティ価格の上昇はリフレーションを助長するとみられますが、世界の経済成長を妨げることにはならないと考えます。米国のシェールガス産業の動向は原油価格の変動における主要な要因ですが、シェールガス企業が前回のサイクルに比べて積極的に投資を拡大していないため、今回のサイクルにおいては深刻な過剰供給に陥る可能性が低いと考えられます。」

注目すべき資産クラス

ウェイド:「資産配分の観点では、世界経済成長の恩恵を受けるとみられるアジアや日本の株式市場のほか、エマージング市場やコモディティ関連市場などに引き続き注目しています。」

社債市場においても、エマージング市場やコモディティ関連セクターがリフレーションから恩恵を受けることが期待されます。

スコット:「コモディティ価格の上昇により交易条件が改善したことから、エマージング市場については前向きな見方を維持しています。また、いくつかの国では、市場寄りの指導者の登場によって政治環境も改善傾向にあります。」 

ドル安基調は継続する見込み

また足元米ドルが下落していますが、米ドル安もエマージング諸国にとってはプラス要因であり、ウェイドはこのドル安基調は継続すると考えています。

ウェイド:「米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策の正常化の議論を開始して以来、ドル高の進行が顕著でしたが、現在その巻き戻しが起きています。その他の先進国の中央銀行もFRBに続いて金融正常化に向かいつつあることを踏まえると、さらにドル安が進行する可能性もあります。欧州中央銀行(ECB)は9月に量的緩和を終了するとみられ、市場にとって大きなイベントとなるでしょう。」

ただし、スコットは、ECBと日本銀行は、FRBと比べても非常に緩やかなペースで正常化を進めていくことになるとの見方をしています。

なお、英国経済については力強さに欠けることから、2018年中にBOE(英中央銀行)が利上げを行うことはないとウェイドはみています。 

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*“シュローダー・ライブ”は、今注目のトピックをシュローダー・グループのファンド・マネジャーやエコノミストが討論するウェブ配信のライブイベントです。今回のライブ(英語)は、当社ウェブサイトから録画をご覧頂けます (BrightTALKへの登録が必要です) 。
**デフレーションからは脱したが、インフレーションには達していない状態。 

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